この記事がおすすめの人
- 特急こうのとり・はまかぜ・きのさきのどれがおすすめなのか知りたい人
- 大阪⇔城崎温泉で特急列車に乗る人
大阪⇔北近畿のJR特急
北近畿には、城崎温泉、天橋立、舞鶴など様々な観光スポットがあり、夏は海水浴、冬はカニを目的にたくさんの人が訪れます。
関西の方なら、一度は旅行に行ったことのある場所ではないでしょうか。
人気の観光スポットだからこそ、JRも旅行に便利な特急列車をいくつも走らせています。
このように、京都と城崎温泉を結ぶ『きのさき』や、大阪⇔城崎温泉を結ぶ『こうのとり』など、合計5種類の特急が『北近畿ビッグXネットワーク』を形成しています。
特に、大阪⇔城崎温泉では、
- こうのとり
- はまかぜ
- 快速+きのさき
の3つの列車・ルートがあり、所要時間に大した差がない状態となっています。
そのため、どのルートを選ぶのが良いのか迷うところ。
そこでこの記事では、この3ルートを
- 所要時間
- 値段
- 乗り換え回数
- おトクなきっぷ
の4点で比較していきます。
鉄道で北近畿に行く人は、ぜひ見ていってください!
ルートの紹介
各ルートを比較する前に、まずはルートについてぞれぞれ紹介します。
- こうのとり(+きのさき)
- はまかぜ
- 快速+きのさき
こうのとりルート
大阪・新大阪⇔城崎温泉を特急『こうのとり』に乗る方法です。
福知山線経由で城崎温泉まで行くルートです。
ただし、一部の『こうのとり』は福知山止まりで、城崎温泉まで行ってくれません。
その場合は福知山で乗り換え、福知山⇔城崎温泉で特急『きのさき』を利用します。
はまかぜルート
大阪⇔城崎温泉を特急『はまかぜ』に乗る方法です。
姫路経由で城崎温泉まで行くルートです。
はまかぜは大阪発着のため、新大阪から出発する場合は、新大阪⇔大阪で普通・快速列車を利用します。
きのさきルート
大阪・新大阪⇔京都を快速列車、京都⇔城崎温泉を特急『きのさき』に乗る方法です。
京都経由で城崎温泉まで行くルートです。
ルートの比較
ここからは、『こうのとりルート』『はまかぜルート』『きのさきルート』を
- 所要時間
- 乗り換え回数
- 値段
- おトクなきっぷ
の4点で比較していきます。
所要時間
新大阪発着と大阪発着の場合で、それぞれ比較します。
こうのとりルートに関しては、城崎温泉まで直通するパターンと、福知山できのさきに乗り換えるパターンの2つを紹介します。
大阪発着
こうのとり | 直通 | 2時間43分 |
---|---|---|
乗り換え | 2時間47分 | |
はまかぜ | 2時間50分 | |
きのさき | 3時間4分 |
新大阪発着
こうのとり | 直通 | 2時間48分 |
---|---|---|
乗り換え | 2時間55分 | |
はまかぜ | 3時間2分 | |
きのさき | 2時間59分 |
直通のこうのとりが最も速いですが、大きな差はありません。
乗り換え回数
大阪発着
こうのとり | 直通 | なし |
---|---|---|
乗り換え | 1回(福知山) | |
はまかぜ | なし | |
きのさき | 1回(京都) |
新大阪発着
こうのとり | 直通 | なし |
---|---|---|
乗り換え | 1回(福知山) | |
はまかぜ | 1回(大阪) | |
きのさき | 1回(京都) |
こうのとり(直通)とはまかぜが、乗り換えの必要がありません。
値段
それぞれのルート・座席の値段を紹介します。
ルート | 指定席 | グリーン車 |
---|---|---|
こうのとり | 5,940円 | 8,210円 |
はまかぜ | 5,940円 | — |
きのさき | 5,940円 | 8,210円 |
なんと全ルート1円も変わらず同じです。
ちなみに、この3つの列車には自由席が存在しません。
またはまかぜにはグリーン車もありません。
おトクなきっぷ・テクニック
それぞれのルートで、利用できるおトクなきっぷやテクニックを紹介します。
全ルートで使える格安切符・テクニック
全ルートで使えるのはこちら
- 学割・障害者割引
- JRセットプラン
- eきっぷ
- eチケットレス特急券
- チケットレス特急券
学割・障害者割引
それぞれ乗車券が割引価格で買えるというもので、学割は2割引き、障害者割引は5割引きとなります。
大阪・新大阪⇔城崎温泉では、全ルートでこれだけ安くなります。
学割 | 690円 |
---|---|
障害者割引 | 1,710円 |
JRセットプラン
eきっぷ
当日まで購入でき、数百円おトクとなる格安切符です。
『J-WESTカード』というクレジットカードを持っている方限定のきっぷです。
指定席・グリーン車用の3種類があり、おトク額は以下の通りです。
指定席 | 530円 |
---|---|
グリーン車 | 540円 |
また、このきっぷは学割・障害者割引と組み合わせると、さらにおトクに利用できます。
この場合、上の表の値段から、先ほど紹介した
学割 | 690円 |
---|---|
障害者割引 | 1,710円 |
がさらに割引されます。
eきっぷやJ-WESTカードについてこちらの記事で詳しく紹介しています。
eチケットレス特急券
当日予約もでき、指定席に530円おトクに乗れるきっぷです。
こちらの切符も学割・障害者割引と組み合わせ、さらに安くできます。
ちなみにこちらもJ-WESTカード会員限定のきっぷです。
チケットレス特急券
ネット予約&チケットレス乗車(紙の切符を受け取らずに乗車)できる便利なきっぷです。
値段は通常の値段と1円も変わらず、おトクでも損でもありません。
こうのとりルート
『WEB早特7・14』という格安切符が使えます。
それぞれ7・14日前までの予約で、最大1,240円おトクになります。
はまかぜルート
はまかぜだけに安く乗れるきっぷ・テクニックはありません。
きのさきルート
きのさきにおトクに乗るテクニックとして『乗り継ぎ割引』があります。
乗り継ぎ割引とは、簡単に説明すると、新幹線と特急列車を乗り継いだ場合、特急列車の特急料金が半額になるという制度です。
新大阪⇔京都間で、快速列車ではなく新幹線の自由席に乗ることで、以下の分だけおトクになります。
指定席 | 280円 |
---|---|
グリーン車 | 10円 |
学割・障害者割引との合わせ技も可能です。
そこまで安くなりませんが、『快速よりも安く新幹線に乗れる』という点で魅力的です。
おトクなきっぷ・テクニックのうち、最安のものをまとめるとこちら
※JRセットプランについてはプランによって違うため除外
指定席 | グリーン車 | |
---|---|---|
こうのとり | WEB早特14 4,900円 | eきっぷ 7,830円 |
はまかぜ | eきっぷ・eチケットレス特急券 5,610円 | — |
きのさき | eきっぷ・eチケットレス特急券 5,610円 | eきっぷ 7,830円 |
おトクなきっぷで見ると、『WEB早特14』でこうのとりルートを利用するのがおすすめです。
「丹後の海」の紹介
1日に1・2往復だけ、特別な特急列車「丹後の海」が京都⇔豊岡などで運行しています。
城崎温泉~豊岡を普通列車で、豊岡~京都を丹後の海で、京都~新大阪を普通列車・新幹線に乗ることで乗車できます。
遠回りな行程ですが、普段の特急列車にはない、木のぬくもりが感じられる列車となっています。
時刻表はこちら
京都⇒豊岡 | 京都発 | 豊岡着 |
---|---|---|
特急はしだて5号 | 12:25 | 15:35 |
豊岡⇒京都 | 豊岡発 | 京都着 |
---|---|---|
特急はしだて2号 | 8:47 | 12:07 |
特急はしだて8号 | 17:04 | 20:21 |
詳しくはこちらから
京都丹後鉄道で『海の京都』をイメージした新しい特急列車が登場!…
まとめ
3つのルートをこちらの表にまとめました。
所要時間 | 乗り換え回数 | 値段 | |
---|---|---|---|
こうのとり | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
はまかぜ | ★★★★ | ★★★★★ | ★★★★ |
きのさき | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
結論
- 大きな差はない
- 直通のこうのとりが安くて快適
- 乗換案内で出てきたルートを選んでもOK
- 『はまかぜ』は指定席のみなので注意
どれがおすすめなのかと言われれば、『直通こうのとり』です。
『WEB早特』を使って、お得に快適に乗るのがおすすめです。
迷う方は、乗換案内で出てきたルートを選ぶのも一つだと思います。
3つのルートをうまく使い分けて、楽しく・安く・快適な旅にしてみてください。
それでは、良い旅を!