この記事がおすすめの人
- 大和路線・おおさか東線着席サービス「うれしート」について知りたい
- 座って通勤・通学がしたい
- うれしートにお得に乗る方法を知りたい
2023.10.23～ うれしート導入
先日、JR西日本が新たな有料着席サービスを大和路線・おおさか東線で始めることを発表しました。
その名も「うれしート」
大和路線・おおさか東線の朝の快速の一部を指定席化し、追加料金で座ることができるというものです。
導入は2023年10月23日(月)から、指定席券の発売は9月23日からとなっています。
関西では先例のないタイプの、新しい着席システムですので、戸惑う方も多いかと思います。
そこでこの記事では、着席サービスを利用したい方、大和路線・おおさか東線で通勤通学している方に向けて、「うれしート」とは一体何なのか、またおトクに利用する方法について詳しく紹介していきます。
「うれしート」の概要
「うれしート」は追加料金を払うことで、いつもの通勤電車の座席を指定することができ、確実に座れるというサービスです。
奈良方面→大阪の一部快速の20席が指定席化されます。
残りの席に関しては、今までと同じように追加料金なしで利用できます。
運行区間
「うれしート」がある列車の運行区間は
- 加茂→大阪（大和路線・大阪環状線経由）
- 奈良→大阪（大和路線・おおさか東線経由）
の2種類があります。
どちらも奈良方面から大阪方面への運行となりますが、ルートが異なるのでご注意ください。
大和路線・大阪環状線経由は「区間快速」、大和路線・おおさか東線経由は「直通快速」にそれぞれ有料座席が設定されます。
区間快速に関しては、加茂→天王寺間でのみ有料座席が設定され、環状線では無料開放されます。
つまり、大阪環状線に入ってからは、そのまま座っているのはOKですが、有料座席ではなくなるということです。
運行日時
うれしートは全列車に追加されるわけではなく、今のところ、
平日の朝に
- 区間快速：2本
- 直通快速：2本
ずつ設定されています。
※2024年3月16日に増発されます
また、奈良方面→大阪のみの設定となっており、大阪から奈良方面へ行く列車には設定されません。
時刻表はこちらです。
区間快速（加茂→奈良→天王寺→大阪）
| 駅 | 平日 | |
|---|---|---|
| 区間快速1号 | 区間快速3号 | |
| 加茂 | 6:29発 | 7:29発 |
| 木津 | 6:38発 | 7:39発 |
| 平城山 | 6:42発 | 7:42発 |
| 奈良 | 6:48発 | 7:48発 |
| 郡山 | 6:53発 | 7:53発 |
| 大和小泉 | 6:56発 | 7:56発 |
| 法隆寺 | 7:00発 | 8:00発 |
| 王寺 | 7:05発 | 8:05発 |
| 久宝寺 | 7:22発 | 8:22発 |
| 天王寺 | 7:28着 | 8:28着 |
| 新今宮 | 7:32着 | 8:32着 |
| 今宮 | 7:34着 | 8:34着 |
| 芦原橋 | 7:35着 | 8:35着 |
| 大正 | 7:38着 | 8:38着 |
| 弁天町 | 7:41着 | 8:41着 |
| 西九条 | 7:43着 | 8:43着 |
| 野田 | 7:46着 | 8:46着 |
| 福島 | 7:48着 | 8:48着 |
| 大阪 | 7:50着 | 8:50着 |
直通快速（奈良→久宝寺→新大阪→大阪）
| 駅名 | 平日 | |
|---|---|---|
| 直通快速51号 | 直通快速53号 | |
| 奈良 | 7:06発 | 7:30発 |
| 郡山 | 7:11発 | 7:35発 |
| 大和小泉 | 7:15発 | 7:39発 |
| 法隆寺 | 7:18発 | 7:42発 |
| 王寺 | 7:23発 | 7:49発 |
| 久宝寺 | 7:39発 | 8:05発 |
| JR河内永和 | 7:45発 | 8:11発 |
| 高井田中央 | 7:48発 | 8:14発 |
| 放出 | 7:53発 | 8:20発 |
| JR淡路 | 8:00発 | 8:27発 |
| 新大阪 | 8:05着 | 8:32着 |
| 大阪 | 8:11着 | 8:38着 |
車内設備
続いて「うれしート」の座席に関する情報ですが、通常と同じ座席です。
列車はいつも見かけるこの車両。
うれしートの座席は、他の無料座席と全く同じのこの座席です。
座席は20席設定されます。
実際には、他の座席と区別をつけるため、以下のようなのれんが仕切りとしてつけられたり、専用の出入り口が設けられたりするとのことです。
(出典：https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230824_00_press_uresheet.pdf)
ロングシートではないのはいいですが、もちろんリクライニング・コンセント・Wi-Fiといったものはありません。
「座るためだけにお金を払う」というものです。
乗り方
続いて、戸惑いやすい「乗り方」を解説していきます。
①事前に指定席券を購入
まず、うれしートに座るために必要な指定席券を別途購入します。
購入はネットか駅のみどりの券売機からできます。（後ほど詳しく解説します）
車内で支払うことはできないためご注意ください。
②1号車専用乗り口へ
うれしートは1号車の一番端に設定されています。
1号車というのは、一番後ろの車両（一番奈良・加茂方面に近い方の車両）です。
専用乗り場は「一番後ろのドア」となります。
予約した座席に座る
座席表はこの通りです。自分が予約した席を探して座るようにしてください。
値段
いつもの定期券や乗車券に、追加料金を払うという形になります。
その追加料金は以下の通りです。
- 通常期530円
- 閑散期330円
閑散期の方が200円安くなっています。
JR会社によって異なりますが、主にJR西日本では「7・8・9・10月の一部の平日」となっています。
同じ月でも日によって変わるなど、ややこしい設定となっているため、詳しくはこちらの公式ページでご確認ください。
指定席券の発売は「みどりの券売機」「e5489(JR西のネット予約サービス)」で、1か月前から行われます。
車内では購入できませんのでご注意ください。
また、このあと紹介する「チケットレス指定券」という格安切符を使えば、一年中300円ともっとおトクに利用できます。
「チケットレス指定券」がおトク
ここからは、うれしーとにおトクに乗れる「チケットレス指定券」について紹介していきます。
値段
チケットレス指定券の値段は、年間を通して300円です。
つまり、通常期であれば200円、閑散期であれば30円おトクです。
うれしートを利用する際は、ぜひこのチケットレス指定券でお得に乗ってみてください。
買い方
チケットレス指定券は、インターネットでのみ発売されます。
具体的には、JR西日本予約サイト「e5489」での限定発売です。
JR西日本のネット予約サービスのこと。 ネットできっぷが予約・購入できる便利なサービスで、完全無料の会員登録ですぐに利用できます。 登録はこちらの公式ページから。
駅では購入することができないのでご注意ください。
WESTER会員に登録された方は、こちらの公式ページから予約が可能です。
予約は乗車1か月前から2分前まで行えます。
乗り方
この切符はチケットレスのきっぷとなっているので、紙の切符の受け取りは不要です。
e5489にログインできるスマホやパソコンさえあれば、そのまま乗車できます。
車掌さんにもしも切符を見せるよう言われた場合、
- e5489にログイン
- 以下のページで「予約の確認」をクリック
- 「予約詳細」をクリック
以上の手順で提示用の画面を表示できます。
どこを開ければよいかわからず困った場合は、車掌さんに尋ねると教えてくださると思います。
変更
1回のみ、e5489から可能です。
払いもどし
払いもどしは可能です。
しかし、全額手数料でとられてしまうため、お金は帰ってきません。
メリット・デメリット
うれしートを利用するメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 満員電車で座れる
- チケットレス指定券なら300円とそこそこ安い
- 専用出入り口から乗り降りできるためスムーズ
満員の快速電車で確実に座れるというのは、なかなかメリットなのではないでしょうか。
デメリット
- 普通の座席が座れる場合は意味がない
- 毎日利用すると出費がかさむ
- 追加料金を払っても普通の座席
- 列車の一番端の座席のため乗り換えで不便
- 近鉄特急はとても快適でたった520円
まず、座席は普通の無料席とまったく同じため、普段始発駅から座って乗っている方には恩恵はありません。
また、毎日平日利用すると、月6,000円の出費になるためなかなか痛手です。
加えて、うれしートは列車の最後尾に設定されているため、単純に乗り換えの際不便です。
さらに近鉄奈良→大阪難波では、追加料金520円で近鉄特急を利用できるため、近鉄沿線の方はそちらの方がお得だと言えるでしょう。
まとめ
うれしートについてまとめるとこちら
POINT
- 大和路線・おおさか東線の有料座席サービス
- 2023.10.23～ 平日朝に運行
- 追加料金：通常期530円、閑散期320円
- 「チケットレス指定券」なら一年中300円でお得
この数年で、新快速にaシートという有料座席が設定され、そしてこのうれしートの設置と、関西にも着席サービスの波が訪れています。
もともと昔から関東では当たり前のサービスで、それを関西にも導入してきた形です。
有料座席に対する考え方は様々あると思いますが、混雑を避けられるメリットは大きいと思いますので、ぜひ一度試してみてください。
また、利用する際はぜひ「チケットレス指定券」を購入して、お得に乗ってみてください！
それではよい通勤通学を！
滋賀～京都～大阪～兵庫を走る新快速には「Aシート」という有料座席サービスがあります。
先日私も実際に乗車してきて、記事にまとめましたので、興味のある方はぜひご覧ください
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