【格安1,500円】「名古屋おでかけきっぷ」徹底解説！青空フリーパスとの違いは？

JR東海の格安切符改革

この秋(2023年9月)、今まで格安切符の新発売・廃止をあまり行わなかったJR東海が重い腰を上げ、ついに改革に乗り出しました。

今回新たに発売となった切符は、

• 飛騨エリアフリーきっぷ（バスコース・お食事コース）
• 木曽エリアフリーきっぷ
• 伊勢・鳥羽エリアフリーきっぷ
• 名古屋おでかけきっぷ

廃止となったきっぷは、

• 飛騨路フリーきっぷ
• 木曽路フリーきっぷ
• 伊勢路フリーきっぷ
• ハッピー名古屋往復きっぷ
• 新幹線名古屋往復きっぷタワーズパック
• 静岡お買い物きっぷ
• 浜松まちなかお買いものきっぷ

です。長年あった格安切符が急に廃止となったため、いつも利用されていた方はご注意ください。

この記事では、2023.10.1～新発売される「名古屋おでかけきっぷ」について詳しく解説していきます！

名古屋おでかけきっぷ 概要

乗り放題区間

この切符で乗り放題となるのは、以下の区間です。

名古屋を中心として、愛知・岐阜・三重にまたがるエリアが乗り放題となっています。

「快速みえ」や「特急南紀」が通る伊勢鉄道は、フリーエリア外なので間違って乗車しないようご注意ください。（図右下の灰色線）

利用可能な列車

このフリーパスでは、普通・快速の自由席（つまり追加料金がいらないような列車）が乗り放題となります。

快速みえ：名古屋～四日市
※自由席は追加料金不要

特急ひだ：名古屋・大垣～美濃太田

特急しなの：名古屋～多治見

特急しらさぎ：名古屋～大垣

ホームライナー大垣：名古屋～大垣

発売期間

発売期間は通年です。

2023年10月1日より発売&利用ができます。

つまり、お盆やゴールデンウィーク、年末年始にも利用できるため、帰省や旅行に活用できます。

値段

おとな1,500円、こども750円

では、どれだけ乗れば元が取れるのか、主な区間の往復運賃と比較して、検証していきます。

区間	往復運賃	得or損
三河三谷⇄関ヶ原 (東海道線の端から端まで)	3,960円	得
名古屋⇄美濃太田	2,340円
名古屋⇄亀山	1,980円
名古屋⇄多治見	1,560円
名古屋⇄武豊	1,540円
名古屋⇄岐阜	940円	損

表からわかる通り、フリーエリアの端から端まで往復すると、2,000円以上お得です！

また、名古屋からフリーエリアの端まで行くのであれば、基本元を取れます。

一方で、岐阜と名古屋を往復するだけでは元は取れないのでご注意ください。

少し遠めの日帰り旅行で元が取れる

 購入方法

1. EXサービス（スマートEXまたはEX予約）にログイン
2. EX旅先予約　を選択
3. お出かけ切符

受け取り方法

e5489でネット予約した後、紙の切符を駅で受け取る必要があります。

受け取りに必要なもの

• 決済に利用したクレジットカード
• 4から始まる予約番号5桁
• 電話番号下4桁

予約番号については、決済後の画面で確認できます。

受け取れる場所

受け取れる場所は

“フリーエリア内の窓口&「e5489」表示のある券売機”

です。

つまりフリーエリア外では切符を受け取れないためご注意ください。

他のフリーパスと比較

名古屋にはほかにも、いくつかフリーパスがあります。

乗車区間によっては、そちらの方がお得になる場合もあるため、比較していきます。

青空フリーパス

• 利用可能日：土休日・年末年始
• 乗り放題時間：1日
• 値段：2,620円(こども半額)
• 発売箇所：一部の駅または一部旅行会社

名古屋おでかけきっぷと同じく、快速・普通の自由席が乗り放題となり、特急などは追加料金を払えば利用できます。

フリーエリアはこの通りです。

（出典：青空フリーパス｜お得なきっぷ詳細情報｜ＪＲ東海）

より遠くにJRでお出かけする場合は、青空フリーパスの方がおすすめです。

まる乗り1DAYフリーきっぷ

• 利用可能日：通年
• 乗り放題区間：名鉄全線
• 乗り放題時間：1日
• 値段：3,200円(こども半額)
• 発売箇所：名鉄の主な駅

こちらは名鉄が全線一日乗り放題となる切符です。

10時～16時の間は、通常追加料金が必要な「特別車」も乗り放題です。

いくつかの観光地で割引等の特典も受けられます。

犬山城など、名鉄の方がアクセスがいい場合、この切符を使うのがおすすめです。

名鉄電車全線2DAYフリーきっぷ

• 利用可能日：通年
• 乗り放題区間：名鉄全線
• 乗り放題時間：2日
• 値段：4,000円(こども半額)
• 発売箇所：名鉄の主な駅

「まる乗り1DAYフリーきっぷ」の2日版になります。

1日版に比べてかなりお得です。

名古屋おでかけきっぷで行ける観光地

この切符で行ける主な観光地を紹介します。

愛知県

名古屋城(名古屋駅より地下鉄)

名古屋港水族館(名古屋駅より地下鉄)

名古屋市科学館(名古屋駅より地下鉄)

リニア・鉄道館(名古屋駅よりあおなみ線)

明治村(名鉄犬山駅よりバス)

犬山城(名鉄犬山駅※鵜沼駅より1駅)

岐阜県

岐阜城(岐阜駅よりバス)

関ヶ原古戦場(関ヶ原駅)

三重県

※三重県のフリーエリア内の観光地には、JRではなく車または近鉄が便利になっています。

まとめ

これまで、東海のJR乗り放題といえば青空フリーパス一択でしたが、「名古屋おでかけきっぷ」の登場でさらにお得に観光ができるようになりました。

ぜひ旅行・帰省に上手にご活用ください。

それでは、良い旅を！