この記事がおすすめの人
- 東海道新幹線にお得に乗りたい
- グリーン車で優雅に快適に移動したい
- こだまを利用する
EXこだまグリーン早特3とは?
『EXこだまグリーン早特3』とは、東海道山陽新幹線のネット予約&チケットレス乗車サービスの、「スマートEX」と「EX予約」で発売されている格安切符です。
東海道新幹線を走る「こだま」のグリーン車が、3日前までの予約で格安で利用できます。
乗車券(移動するのに必要な切符)と、特急券(新幹線や特急の追加券)、グリーン券(グリーン車の追加券)がセットになっている切符です。
切符の詳しい紹介の前に、この切符を購入できる予約サイト2つについて簡単に紹介しておきます。
「スマートEX」は登録すれば(登録料・年会費なし)誰でも利用できます。
ネット予約とチケットレス乗車ができ便利です。
「EX予約」は年会費1100円が必要ですが、スマートEXよりも様々な場面でさらにお得になります。
もちろんネット予約とチケットレス乗車ができます。
どちらも利用するには、クレジットカードが必要です。
この切符は、スマートEXとEX予約のどちらからでも、同じ条件・価格で利用できます。
どれぐらいお得?
この切符のお値段は、
- 東京⇔新大阪 11,410円
- 東京⇔名古屋 9,170円
- 東京⇔ 静岡 6,140円
- 新大阪⇔静岡 9,140円
となっています。
他にも設定額あり、東海道新幹線のほとんどの区間で発売されています。
この価格を、自由席やこだまのグリーン車の価格と比較すると…
この表から、通常のグリーン車より安いのはもちろん、一部区間では自由席よりも安いということが分かります。
自由席より安いグリーン車とは、とても魅力的です。
グリーン車のメリットとは?
次に「グリーン車って、普通車より値段が高いから、高級そうなのは知ってるけど…実際どうなの?」
という疑問にお答えします。
結論から紹介すると、グリーン車と普通車(自由席・指定席)では圧倒的に座席・サービスなどが違います。
写真付きで比較してみましょう。※N700A系で比較
普通車
- 2列&3列の計5列シート
- 座席幅 3列の中央の座席は460mm、その他は440mm
- シートピッチ 先頭車1020mm、その他の車両は1040mm
- 車両の端と、窓側座席にコンセントあり
- テーブル幅 400mm×250mm
- リクライニング最大28度
グリーン車
- 2列&2列の計4列シート
- 座席幅 480mm
- シートピッチ 1160mm
- 全席コンセント完備
- 背もたれを倒すと座面も動く「シンクロナイズド・コンフォートシート」採用
- テーブル幅 400mm×280m ※スライド可
- ひじ掛けからのミニテーブルも別にあり
- フットレスト(足置き)あり
- レッグレスト(座席の白い枕の部分)は可動式
- リクライニング最大32度 ※電動
- 読書灯あり
- 足元ヒーター(調節可)あり
- 窓側席は換気の風量の調整可
- 雑誌などを貸出
このように、設備は段違い。
グリーン車は普通車よりワンランク上で、本当に快適です。
至れり尽くせりの車内設備です。
この切符のメリット
- 安い⇒自由席よりも安い価格
- 快適⇒グリーン車に乗れる
- 設定区間が多い⇒ほとんどの区間で利用できる
安い・快適・誰でもどこでも利用できる の嬉しい三本立てです。
この切符の注意点は?
- 時間がかかる
- 本数が少ない
- 車内販売が無い
- きっぷに制約がある
注意点その1 時間がかかる
このきっぷは「こだまグリーン早特」ですので、こだましか利用できません。
ちなみに、東海道新幹線では停車駅の数が違う「のぞみ」「ひかり」「こだま」の三種類があり「のぞみ」が最速で、次に「ひかり」が速く、各駅停車の「こだま」となっています。
東京⇔新大阪間は、それぞれ最速の場合で、
のぞみ2時間22分、ひかり2時間42分、こだま3時間54分です。
こだまはのぞみより1時間半ほど時間がかかります。
また、東京⇔名古屋間でも、こだまはのぞみより1時間強、所要時間が長いです。
でも、旅行の帰りなど、疲れがたまっているときには快適な空間で休める時間が増えて逆に好都合かもしれません。
程よい「遅さ」をたのしむのも一つだと思います。
注意点その2 本数が少ない
こだまはのぞみに比べて本数が少なく設定されています。
のぞみは1時間に3本~12本なのに対して、こだまは
- 東京⇔名古屋 2本
- 東京⇔新大阪 1本
となっています。(日中の時間帯)
利用できる列車が少ないため、スケジュールが制限されます。
注意点その3 車内販売がない
のぞみやひかりにはある車内販売ですが、こだまにはありません。
また、グリーン車のおしぼりサービスも行われていません。
その代わり、途中の駅で、なんども待避のために5分ほど停まるので、駅のホームの売店でいろいろと買うことができます。
色々な売店をめぐるのも面白いかもしれません。
そのため、車内で食事をとる場合は、持ち込むか途中駅で買うかの2択になるのでご注意ください。
また、途中駅での乗り遅れには十分気をつけてください。
注意点その4 切符に制約がある
他の格安切符に様々な制約があるように、この切符にもいくつかの制約があります。
注意すべき制約について紹介します。
3日前までの購入が必要
当日・前日には購入できませんので、前もって行程を決めて予約しておく必要があります。
スマートEX・EX予約でのみ発売
冒頭でも紹介した通り、東海道山陽新幹線の予約サービス「スマートEX」と「EX予約」でのみ発売されています。駅のみどりの窓口や旅行会社では販売してくれませんのでご注意ください。
どちらも会員登録が必要です。(スマートEXは入会金・年会費無料)
子ども用はない
もともと、グリーン料金には「こども」という設定が無いのもあり、子供用はありません。
そのため、小学生以下のお子さんがいる家庭には向いていません。
乗り遅れると特急券部分無効
もし乗り遅れたときは、通常の切符と違い、後続の新幹線には乗れません。
また、列車出発後の払い戻しもできません。
その代わり、列車出発前であれば、手数料無料(差額は必要)で他の切符に変更できます。
乗り遅れそうなときはすぐに変更するなど素早い対応で損失を抑えられます。
また、払い戻し手数料は320円ですので、払い戻しも視野に入れて検討してみてください。
発売席数限定
1列車あたりの発売数が決まっているので、列車が満席にならなくても発売されないことがあります。
繁忙期は発売されない
たくさんの人が新幹線を利用する繁忙時期(GW・お盆・年末年始)は発売されません。
ただし、その他の休み(春休み、夏休み、シルバーウイークなど)には利用できるのでご安心ください。
以上、注意点でした。
しっかり計画を持って予約すれば、そこまで困る制約ではありません。
切符の詳細については、
より見れます。
まとめ
今回紹介した『EXこだまグリーン早特3』は、私たち東海道新幹線の利用者にとってとてもうれしい切符です。
安く、しかも快適。
こだまのみという大きな制約もありますが、程よい「遅さ」のこだまだからこそ楽しめるものもあると思います。
また、その制約をカバーするほどの快適さがグリーン車にはあると感じられます。
ぜひ、東海道新幹線に乗る際は、この切符を利用して、楽しい移動にしてみてください。
それでは、良い移動を!