サンライズ出雲・瀬戸
サンライズ出雲・瀬戸とは、東京⇔出雲市・高松間を結ぶ、日本唯一の(定期)寝台特急のことです。
サンライズ瀬戸・出雲は、東京⇔岡山間は連結して運行されています。
東京⇔出雲市間を約12時間、東京⇔高松を9時間半で結びます。
寝台列車が日本から消えていく中、このサンライズ出雲・瀬戸はなんと毎日運行されていて、ネットからでも気軽に予約でき、乗車のハードルも低いです。
また、列車の中で寝るだけで目的地へと運んでくれる点も、旅行者やビジネスマンには嬉しいです。
サンライズ出雲・瀬戸は、昔のブルートレインとは違い、豪華で温かみのあるつくりになっていて、家族連れや女性も安心して乗車できます。
サンライズ出雲・瀬戸の賢い利用方法
寝台特急の何よりの魅力は「時間の有効活用ができること」
移動時間を睡眠時間にできるため、時間が有効に活用できます。
それだけでなく、目的地に早朝に着けるため、滞在時間を長くできたり、出張の時などで、朝早い用事があっても約束の時間に間に合うことができます。
さらに、出発するのが夜なので、仕事帰りの乗車も可能です。
そこで今回の記事では、サンライズ出雲・瀬戸を使った時に、実際にどのような時間の効果があるのか、6つの例をもとに紹介します。
この列車をうまく活用すれば、旅行や出張、帰省の移動の幅が広がり、時間を有効に使えることまちがいなしです。
- 首都圏⇒西日本 ※首都圏在住者対象
西日本⇒首都圏 ※首都圏 〃
西日本⇒東日本 ※西日本 〃
東日本⇒西日本 ※西日本 〃
静岡県・首都圏⇒静岡県 ※静岡県在住者対象
姫路・岡山⇒西日本
便利な使い方 その1 首都圏⇒西日本 ※首都圏在住者対象
サンライズ出雲・瀬戸(以下サンライズ)は21時50分に東京を発車し、翌朝になると姫路、岡山の順に停まります。
そのまま乗車して、山陰や高松に行くだけでなく、
岡山で下車して新幹線や特急列車に乗り換えると、九州や山陽にも早く着けます。
東京駅から各地へ、サンライズを使って行った場合と、早朝(始発と6:30発)に出発して飛行機や新幹線で行った場合の、到着時刻を表にまとめました。
※サンライズ利用は4月13日、飛行機・新幹線利用は4月14日出発で試算
※(飛行機・新幹線枠の)太字→サンライズ利用で早く着く場合
青色マス→1時間以上早く着く場合
この表を見ると、サンライズを利用した場合は、長崎と出雲市以外に早く到着できると分かります。
また、東京駅を6:30に出発した場合と比べると、全ての地点でサンライズ出雲・瀬戸が圧勝しています。
東京駅の始発列車に乗ってでかけるのは朝早すぎて現実的に無理そうなので、
多くの場合で東京駅6:30頃出発のケースになりそうです。
つまり、西日本のほとんどの地域には、東京からサンライズ出雲・瀬戸を使うと早く着けるのです。
便利な使い方 その2 西日本⇒首都圏 ※首都圏在住者対象
こちらはその1の逆向きのルートで、西日本⇒首都圏という方法です。
サンライズで首都圏へ帰る場合と、飛行機・新幹線で22時に東京駅へ到着する場合の、出発時刻を比較してみます。
※4月17日(サンライズ使用の三ノ宮・大阪発は4月18日)出発で試算
※(飛行機・新幹線枠の)太字→サンライズ利用で遅く出発できる場合
青色マス→1時間以上遅く出発できる場合
サンライズ出雲・瀬戸を利用することで、西日本の出発時刻を1時間~6時間半も遅らすことができるとわかります。
一泊二日の旅でも、帰りにサンライズを利用すれば、滞在時間がアップして十分に観光ができます。
また、出張が長引いたりして、予約した新幹線に乗り遅れそうなときや、夜遅くまで滞在しなければいけないと決まっていたときも、西日本でもう一泊することなく、素早く帰れます。
加えて、関西圏で誰かと会うときにも、夜遅くまでのんびりと時間を過ごせ、ゆっくりと夕食を愉しむこともできます。
便利な使い方 その3 西日本⇒東日本 ※西日本在住者対象
続いては、西日本の人を対象に、サンライズの便利な利用法を紹介します
西日本⇒東日本でサンライズ出雲を使うことで、東日本の各地に早く着けます。
サンライズ出雲・瀬戸を使って移動した時と、始発にのって飛行機・新幹線で移動した時の、東日本への到着時刻を比較しました。
※4月17日発(飛行機・新幹線利用は4月18日の朝4:00~発)で試算
※(飛行機・新幹線枠の)太字→サンライズ利用で早く着く場合
青色マス→1時間以上早く着く場合
この表を見ると、東日本の多くの地域に、サンライズを利用した方が早く着けると分かります。
特に、博多→首都圏周辺に移動する場合は6時間~2時間も早く着けます。
東京ディズニーランドにも朝早くに到着できるなど、旅行の際では滞在時間がアップします。
また、朝から東京などで出張の仕事があったときも、前日に首都圏に泊まることなく時間を有効活用できます。
便利な使い方 その4 東日本⇒西日本 ※西日本在住者対象
その次は、東日本から西日本に帰るときにサンライズ出雲・瀬戸を活用するメリットを紹介します。
サンライズを利用して帰る場合と、飛行機・新幹線を使って22:00までに帰る場合の、東日本の出発時刻を比較します。
※4月20日出発(サンライズ利用の静岡・浜松は21日出発)で試算
※(飛行機・新幹線枠の)太字→サンライズ利用で遅く出発できる場合
青色マス→1時間以上遅く出発できる場合
この表を見ると、全ての場合でサンライズを利用した方が、出発時刻を遅くできると分ります。首都圏や静岡県では、3時間~5時間の効果がみられ、夜遅くまでの滞在を可能にしています。
出張が長引いても、その日のうちに帰路につけるので安心です。
また、大阪6:48、岡山6:27,博多8:28着など、朝早いうちに家に着けるのもいいところです。
便利な使い方 その5 静岡県・首都圏⇒静岡県 ※静岡県在住者対象
この使い方は静岡県と首都圏内のみでサンライズを利用する方法で、静岡県在住者が、「終電に乗り遅れて帰れない!」という場合の切り札です。
では、早速表で見ていきましょう。
首都圏⇒静岡→静岡・沼津でサンライズを利用した場合と、乗換案内で表示される終電を利用した場合の出発時刻について比較します。
※4月20日出発で試算
※(サンライズ利用なし枠の)太字→終電がサンライズ利用で遅くなる場合
青色マス→終電が30分以上遅くなる場合
この表を見ると、東京・羽田空港→静岡への移動以外、終電を遅くできることが分かります。
実はこの方法、乗換案内の終電検索では出てきません!(Yahooとジョルダンで検証済み)
ただし、土日やGWなどには長距離でサンライズに乗りたいお客さんもたくさんいるので、近距離利用はあくまでも困ったときの手段として使いましょう。
しまった、終電に乗り遅れた! というときの最終手段として覚えておくと便利です。
便利な使い方 その6 姫路・岡山⇒西日本
最後に紹介するのは、西日本内での利用法です。
姫路・岡山~西日本各地でサンライズを利用します。
姫路以西の人が対象です。
こちらも、一部は乗換案内で出てこない利用法です。
サンライズで姫路・岡山から西日本各地へ移動した時と、サンライズを使わず、乗換案内で表示される始発列車で移動した時の、到着時刻を比較します。
※4月20日出発で試算
※(飛行機・新幹線枠の)太字→サンライズ利用で早く着く場合
青色マス→30分以上早く着く場合
これまでの利用法ほど効果はないものの、姫路市民には、岡山・高松に早く着けたり、高松・出雲市まで乗り換えなしで行けたりして、便利かもしれません。
まとめ サンライズ出雲・瀬戸は色々な場面で活躍!
以上が、サンライズ出雲・瀬戸の便利な利用法でした。
サンライズは毎日運行・お値段もお手頃と、寝台列車の中ではとても気軽に利用でき、快適で便利な乗り物です。
寝台特急で旅をすることで、楽しい思い出なるのではないでしょうか。
また旅だけでなく、終電としての利用などいろいろな使い方ができる列車です。
ぜひこれらの方法をうまく活用して、時間効率よく移動してみてください。
それでは、「サンライズ出雲・瀬戸」でよい移動を!